ミズギボウシは、日本各地の湿原や沼地などの湿った土地に自生している在来種の植物です。別名をナガバミズギボウシとも呼ばれ、葉の形状が特徴的です。 葉は長楕円形で、先端がとがり、葉脈がはっきりしています。葉の色は淡い緑色で、質感はさわると粉を吹いたような感じがします。花は夏に開花し、穂状花序を作ります。花弁は細長くて白色で、アヤメに似た形状です。ただし、ミズギボウシの花はふつう6枚の花弁がつき、アヤメより大きめです。また、花の香りはほとんどありません。 ミズギボウシにはさまざまな園芸品種が作出されていて、葉の形や模様、花の色などが変化しています。園芸品種の中には、葉の中心が黄色やクリーム色になるものもあります。 ミズギボウシは水辺を好む植物なので、庭園や公園では池や水路の側に植栽されることが多くみられます。水やりをあまり必要とせず、育てやすい植物としても知られています。 このように、ミズギボウシは観賞用としてだけでなく、在来種としても貴重な植物です。その姿は日本の自然を象徴する風景を思い起こさせてくれるでしょう。
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