ムギセンノウ(Agrostemma githago)は、葉がコムギ(麦)に似ており、花がセンノウ(仙翁)に似ていることから名前が付けられました。別名ムギナデシコ(麦撫子)とも呼ばれています。 ムギセンノウは、欧州~西アジア原産の植物で、ヨーロッパでは畑の雑草とされています。日本でも各地で自生する姿が見られ、ムギなどの農作物に紛れて侵入した帰化植物です。 ムギセンノウ(Agrostemma githago)は、花期の5月から6月にピンクや白色の五弁花を咲かせる一年草です。花径は3~4 cmで、葉は全縁で線形になっています。草丈は70~100cm程度で、秋まきすると翌春には1mほどに伸びます。耐寒性は普通で、初心者でも育てやすい植物です。 ムギセンノウは、欧州では畑地に害を及ぼす雑草として扱われていますが、花が美しいことから花卉として栽培されることもあり、花期が長く、切り花としても人気があります。また、薬用植物としても利用されており、古くから咳止めや鎮痛剤として用いられてきました。
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