エゾムラサキ(Myosotis sylvatica)は、ミオソティス属の一種で、学名の「Myosotis」はギリシャ語の「myos(ネズミ)+otos(耳)」に由来し、毛が生えた葉から来たものです。 エゾムラサキの名前は、狭義ではヨーロッパからシベリアに分布しているスコルピオイデス(Myosotis scorpioides)を指しますが、広義ではワスレナグサの園芸品種の総称としても用いられます。 エゾムラサキ(Myosotis sylvatica)は、ヨーロッパからアジアにかけて分布する植物で、北海道と本州の山林にも生息している多年草植物です。淡い青から薄い紫色の花が咲き、花の形は花冠が5つに裂けているのが特徴です。 花期は5月から7月ごろで、枝先にさそり状集散花序をだし、花を咲かせます。葉は、根際から出るものはへら形で、茎葉は倒披針形です。茎はしばしば匍匐し、草丈20~60㎝に成長します。 耐陰性、耐潮性、耐排ガス性、耐病性、耐霜性、耐塩性に優れていますが、非耐寒性であるため、寒冷地では冬季には枯死することがあるでしょう。 エゾムラサキは、非常に美しい花を咲かせることから、庭園や公園などで観賞用に栽培されることもあります。
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