コボウズオトギリ(Hypericum androsaemum)の語源は、古代ギリシア語で「さらに上」を意味する「huper」と、「宗教画」や「肖像」を意味する「eikon」の2語から来たもので、悪霊を撃退する目的で用いられた事に由来すると言われています。 学名末尾の「androsaemum」は、古代ギリシア語で「人」「男」を意味する「ἀνδρός(andro)」と、古代ギリシア語で「血液」を意味する「αἷμᾰ(haima)」の2語からなり、赤い樹液を意味します。 コボウズオトギリ(Hypericum androsaemum)は、ヨーロッパ原産の植物で、60〜90cmほどまで成長する落葉または半常緑低木です。よく枝分かれし、こんもりと茂ります。葉は対生する単葉で、長さ4〜15cmの広卵形になっており、葉裏の縁に腺点があるのが特徴です。 花は黄色で、径は2〜3cm程度となり、特徴的な赤い果実は、切り花や鉢植えで楽しめます。庭や公園、鉢花などで栽培されていることも多いです。 コボウズオトギリは長い期間花を咲かせ、夏から秋にわたります。また、蜜源植物としても重要であり、ミツバチやハチドリなどの昆虫にとって重要な食物源となっているでしょう。
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