ジャコウソウ(学名:Chelonopsis moschata)は、本邦固有種の多年草で、この草花は、別名ヒロハジャコウソウとも称されます。 ジャコウソウは、直立した茎を有し、その高さはおよそ30から60センチメートル程度で、葉は対生しており、卵形のうえ先端がとがっています。葉の表面はなめらかで、また裏面には白色の毛が密生しているのが特徴です。 この植物は、日本を含む東アジア地域を原産とし、山地や森林内に自生し、特に湿潤な環境を好み、湿地や川岸などで見ることができます。 ジャコウソウの花は、夏から秋にかけて開花し、花は細長い筒状で、淡いピンク色をしています。花弁は5枚あり、花の中心には黄色い斑点があり、この斑点が、ジャコウソウの和名の由来となっております。 ジャコウソウには、数種の品種が存在し、例えば、花色が白色の品種や、斑点が濃色の品種などが存在します。これらの品種は、庭園や公園などで観賞用に栽培されることもあるでしょう。 ジャコウソウの果実は、小さな球状であり、熟すと黒色となりますが、食用や薬用としての利用はあまりされておりません。
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