パラグアイオニバスは、南アメリカ原産の浮葉植物です。別名はクルジアナ・ヴィクトリアライリーと言います。 この植物の大きな浮葉は、直径2メートルに達する円形の葉で、葉の縁が美しく波打っています。葉の表面のトゲは、捕食者から身を守る働きがあります。 パラグアイオニバスは、パラグアイやアルゼンチンの湖や川で自生していて、とくにパラグアイのイタイプダム湖に多く見られます。 夜咲きの大輪の花は、大型の白い花びらと中心のピンクの斑点が特徴的です。強い香りは、昆虫を引き寄せるはたらきがあります。 代表的な種はV。cruzianaで、最大級の浮葉と美しい花をつけます。 19世紀のイギリス女王ヴィクトリアにちなみ命名されたそうです。ヴィクトリア女王は、この植物に興味を持ちイギリスに持ち帰ったと伝えられています。 日本の気候にも適応し育てやすいので、水槽や池で育成できます。 直径10cmほどの実は、熟すと黒くなり種子が詰まっています。 パラグアイオニバスは、姿と香りの美しさから多くの人に愛され、水辺を演出するのにも利用されています。
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