エノキグサ(Acalypha australis)は、日本をはじめ、東アジアやオーストラリアに分布している植物で、茎は直立し、高さは30-100cmになります。トウダイグサ科に属する一年草で、道端や畑、草地などの日当たりの良い場所で、その姿を見かけることができるでしょう。 葉は互生し、長さ3-10cm、幅1-3cmの楕円形で、先端は尖り、縁には鋸歯があるのが特徴です。 花は雌雄異株で、雄花は穂状花序につき、雌花は葉腋に1-3個ずつつきます。花期は6-10月で、果実は径2-3mmの球形で、表面には突起があるのも特徴の一つです。 エノキグサの歴史は古く、その起源は、中国にあるとされています。 日本に渡ってきたのは、江戸時代で、当時の文献から存在が確認できます。江戸時代の著名な博物学者である伊藤伊兵衛が著した『本草綱目』にもエノキグサの記述があり、その頃から日本での分布が確認されていました。 学名「Acalypha australis」は、ラテン語で「南方のアカリファ」という意味があり、これは、エノキグサが主に東アジアの南方地域に分布していることを示しています。
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