オオイヌノフグリ(学名「Veronica persica」)の名前の由来は、種子が犬の糞に似ていることからきています。日本全国の道端や畑などに広く分布している植物です。 耐寒性があり、乾燥にも強いため、特別な手間をかけずに栽培することができますが、庭や畑などでの繁殖力が強いので、雑草として扱われることもあります。 その特徴は、小さな青紫色の花を咲かせることで、花の直径は約1cm程度です。花弁は4枚で、一つだけ大きさが異なることから、別名「ヒトツブタンポポ」とも呼ばれます。 葉は対生し、形状は卵形で鋸歯があります。茎は地面に這うように伸び、節から根を出して増えるため、一度生えると広がりやすい性質があるのも特徴の一つです。 種子は小さく、人間や動物の足に付着して運ばれることで分布を広げています。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
- 学名
- Veronica persica
基本情報
- オオバコ 科 Veronica 属 オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) 種
- Plantaginaceae > Veronica > Veronica persica
- 83%
- 完成度
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- 一年草
- ハーブ
- 草丈・樹高
- 10cm ~ 50cm
- 花の色
青
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 3月-11月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- #N/A'
- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- 普通
- 原産地
- イラン
- 成長速度
- 早い
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) (Veronica persica)の特徴
概要
花言葉
「オオイヌノフグリ」は、1月28日の誕生花として知られており、「あなたを忘れない」「静かな愛情」「淡い思い出」などの花言葉を持ちます。 その中でも、この花が一年中見られることから、常に相手のことを思い続けるという意味合いが込められている「あなたを忘れない」が代表的な花言葉です。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) (Veronica persica)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
オオイヌノフグリ(Veronica persica)の最も見頃の時期は、3月から5月で開花時期は春から初夏にかけてです。 この植物は寒さに強く、冬季に種子をまき、春になると花を咲かせます。 開花のサイクルは一日で、朝に花が開き、夕方には閉じてしまいます。開花までの期間は種子をまいてから約2ヶ月程度です。 花を長く咲かせるためのコツは特にありませんが、適度な水分と日当たりを確保することで、健康な成長を促すことができます。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) (Veronica persica)の育て方
水やり
オオイヌノフグリは、乾燥に強い植物なので、過度な水やりは避けるべきです。水やりする際は、根元に直接水を与えるのではなく、土壌全体に均等に水が行き渡るよう心掛けてください。 春から夏にかけては、土壌が乾燥したら水を与え、湿度を保つようにしましょう。 成長が遅くなる秋から冬は、水やりは週に1回程度に抑え、土壌が乾燥したら少量の水を与えることをおすすめします。
土壌・肥料の管理
オオイヌノフグリは、耐性が強く、特別な土壌環境は必要としませんが、土壌のpHが中性からやや酸性で、やや乾燥した水はけが良い環境が理想的と言えます。 肥料は、特に必要ないですが、成長が遅いと感じる場合は、少量の窒素肥料を与えると良いでしょう。 春から夏にかけて月に1回程度、水やりと一緒に与えると良いですが、与えすぎは根を傷つける可能性があるので気を付けてください。
日当たり・気温の管理
オオイヌノフグリ(Veronica persica)は、日当たりの良い場所を好み、強い日差しにも耐えられる強さを持っているので、直射日光の当たる場所でも栽培することができる植物です。 最適な日光時間は、1日あたり6時間以上ですが、日照時間が少なくても生育は可能で、日陰でも育つことができます。 耐寒性もあり、寒冷地でも生育可能ですが、極端な低温は避けるべきです。冬季には霜よけ対策することをおすすめします。 耐暑性はあまり高くないので、夏場の高温期には日陰に移動させるか、日中の強い日差しを避ける工夫が必要です。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) (Veronica persica)の上級者向け育て方
剪定の方法
オオイヌノフグリ(Veronica persica)は、一年草なので、特別な手入れは必要としない植物ですが、繁茂しすぎて他の植物の成長を妨げる場合に剪定や切り戻しを行うと良いでしょう。 刈り取った後は、特別な手入れは必要ありませんが、場合によっては、刈り取った部分を堆肥として利用することができます。ただし、種子が飛散する前に刈り取るようにしましょう。 花が終わった後、種子が飛散する前が最適な剪定時期です。
鉢植えの方法
オオイヌノフグリは、鉢植えに適している植物ですが、地植えでも栽培できます。 寄せ植えする場合は、他の植物とのバランスを考え、根の深さや成長速度に注意しながら配置すると良いでしょう。 鉢植えする場合は、底に小石を敷き、その上に腐葉土や赤玉土を混ぜた培養土を入れてください。その上に種をまき、薄く土をかぶせ、水やりします。 根が鉢一杯に広がったら植え替えしましょう。その際、新しい鉢に底石と培養土を入れ、植物を移し、周囲に培養土を足して水を与えてください。
増やし方
オオイヌノフグリ(Veronica persica)の増やし方は、種まきが最適と言えます。理由は、種子が多数形成され、繁殖力が強いためと、種子が自然に散布され、広範囲に分布することが可能だからです。 種子は小さいため、土に深く埋めず、薄く覆う程度が適しています。また、種子は光を必要とするため、直射日光が当たる場所で育てることが大切です。 春から初夏にかけて種をまき、適度な湿度と温度を保つことで発芽します。 株分けや挿し木、葉挿しはあまり行われません。理由は、オオイヌノフグリが一年草であり、生育期間が短いためです。 花が咲き終わった後、種子が形成される時期に収穫を行ってください。種子は乾燥させて保存し、次の春に播種しましょう。
病害虫対策
オオイヌノフグリ(Veronica persica)は、特定の病害虫に強く影響を受けることは少ないですが、アブラムシやヨトウムシなどの害虫には注意が必要です。 予防策として、害虫の発生を早期に発見し、手動で取り除くか、必要に応じて天然の害虫駆除剤を使用することをおすすめします。 また、カビやウイルス、細菌による感染にも気を付けなければなりません。特に湿度が高い環境では、カビによる病害が発生しやすいため、適度な水分管理が大切です。 なお、オオイヌノフグリが枯れる原因として、適切な水分や栄養が供給されないこと、適切な日照が得られないことなどが考えられます。これらの問題を防ぐためには、適切な水やりと日照管理が必要です。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) (Veronica persica)の分布地図
分布・生息地
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) (Veronica persica)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) (Veronica persica)のQ&A
- オオイヌノフグリの根の特徴は何ですか?
オオイヌノフグリの根は、微量のアルカロイドを分泌していて、他の植物の生育を抑制することで知られており、「アレロパシー」と呼ばれるこの現象は、オオイヌノフグリが生育する環境を独占する一因となっています。 また、一年生草本特有の繊細さを持っており、その根は細長く、深く地中に伸びていきますが、このような根の形状は、乾燥や栄養不足の環境でも生き抜くためと考えられています。
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- オオイヌノフグリのおすすめの選び方はありますか?
オオイヌノフグリ(Veronica persica)の苗は、根元がしっかりとしていて、根腐れの兆候がなく葉が濃い緑色で、枯れていないものを選んでください。 この植物は、特殊な品種が存在しないので、種子や苗の選び方に特別な注意は必要ありませんが、種子を選ぶ際は、色が均一で、カビや虫食いのないものが良いでしょう。
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- オオイヌノフグリの果実の特徴は何でしょうか?
オオイヌノフグリの果実は、植物が生育するための重要な手段であるとともに、その生態系における種子散布の方法として注目されています。 果実は、小さな蒴果と呼ばれるタイプで、直径は約2mm程度と非常に小さいのが特徴です。この蒴果は、円形で平たく、表面には微細な突起があります。 また、果実の中には多数の種子が詰まっており、黒色で長さは約1mm程度、果実が熟すと周囲に飛散し、新たなオオイヌノフグリの個体を生み出す役割を果たしています。
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- イヌノフグリとオオイヌノフグリの主な違いは何ですか?
イヌノフグリとオオイヌノフグリの主な違いは、その大きさと花の色です。 オオイヌノフグリは、イヌノフグリに比べて耐寒性が高いので、より広い地域で見ることができます。 また、イヌノフグリは小型で、花の色は青紫色です。それに対して、オオイヌノフグリは大型で、花の色は淡い青色、イヌノフグリよりも花の大きさが大きく、花弁の数も多いのが特徴です。イヌノフグリの花弁は4枚ですが、オオイヌノフグリは5枚です。
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- オオイヌノフグリは雑草として扱われていますか?
オオイヌノフグリ(学名:Veronica persica)は、ヨーロッパ原産で、世界中に広く分布しており、地域によっては、野生の花として親しまれている植物です。 庭や畑、道端などさまざまな場所で見かけることができるので、一般的には雑草として扱われています。 しかし、その一方で、オオイヌノフグリは春の季節に美しい青紫色の花を咲かせるため、花壇や庭で故意に植えられることもあります。
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- オオイヌノフグリは合弁花ですか?
「オオイヌノフグリ」は、ハルジオン科に属し、春先に青紫色の小さな花を咲かせ、花弁が4枚でそれぞれ独立しているという特徴がある植物です。 合弁花とは、花弁が互いに接着または癒合して一枚の花弁のように見える花のことを指しますが、「オオイヌノフグリ」の特徴から、合弁花ではないと言えます。
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- オオイヌノフグリのおしべの特徴や役割は何ですか?
オオイヌノフグリ(Veronica persica)のおしべの黄色い色合いは、花の美しさを引き立てたり、昆虫を引き寄せる効果から、受粉の成功率を高めるのに役立っています。 おしべは通常2本あり、長さは約1-2mmで、黄色い花粉を含んでいるのが特徴です。 また、花粉を生産し、受粉を助ける重要な役割もありますが、この花粉は風や昆虫によって運ばれ、他のオオイヌノフグリのめしべに到達して受粉を促進し、植物の生殖と種の繁殖に不可欠な部分となっています。
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- オオイヌノフグリとネモフィラの関係や違いは何ですか?
オオイヌノフグリとネモフィラは、どちらも春に美しい花を咲かせる植物で、一見似ているように見えますが、実は全く異なります。 オオイヌノフグリは、花の形状が犬の顔に似ていることからその名がつきました。ネモフィラの名前は、ギリシャ語の「nemos(牧草地)」と「phileo(愛する)」から来ており、草原を愛するという意味が込められています。 また、オオイヌノフグリは、キンポウゲ科の一年草で、小さな青紫色の花を咲かせ、道端や畑など、人間の生活圏でよく見かける雑草の一つです。それに対して、ネモフィラはハナシノブ科に属し、大きな青色の花を咲かせ、園芸用として栽培されています。
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