クマツヅラ(Verbena officinalis)は、ヨーロッパやアジアの温帯地域に自生する多年草です。日本では、北海道から九州までの各地で見られます。 高さ30-100cmに成長し、四角い茎と対生する線形の葉を持っているのが特徴です。花期は6月から9月で、淡紫色の小さな花が穂状に密集して咲きます。 また、クマツヅラは、民間薬としても利用されていたことも確認されています。 クマツヅラの起源は古く、その歴史は、古代ギリシャ・ローマ時代にまで遡ります。当時、クマツヅラは神聖な植物とされ、神々への捧げ物や魔除けとして利用されていました。 クマツヅラの名前は、ラテン語で「神聖な植物」を意味する「vervain」から付けられたとされています。 日本では、江戸時代にオランダから伝わったとされています。江戸時代の蘭学者である杉田玄白が、オランダの医学書『ターヘル・アナトミア』の中でクマツヅラについて記述しており、それが日本での初出とされるものです。
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