ホザキノミミカキグサ(Utricularia caerulea)は、食虫植物です。主に湿地や水辺に生育しており、地下茎が細長く、地上部には直立した茎があり、茎の高さは10〜30cm程度で、葉は線形で小さく、茎に対生しています。 ホザキノミミカキグサの最も特徴的な点は、捕虫袋を持っていることです。 また、花は紫色で美しいものが多く、唇弁が大きく広がっています。花期は5〜8月で、花茎の先端に1〜3個の花が咲き、花の大きさは約1cmで、花弁には細かい毛が生えていることも特徴です。 ホザキノミミカキグサの起源は、インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、インドネシア、フィリピン、台湾、中国南部などのアジアの熱帯地域に遡ります。 また、日本では沖縄県の一部地域にも自生しており、琉球列島の固有種です。ホザキノミミカキグサの名前の由来は、日本での分布が主に細長い葉の先端に小さな浮袋が付いたホザキ(穂先)に見られることから、「ホザキ」、そして、その形状が耳掻きに似ていることから、「ミミカキグサ」と名付けられました。
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