オオバナノエンレイソウ(Trillium camschatcense)は、学名の「Trillium」はラテン語の「tri(3)」と「lilium(ユリ)」が組み合わさったもので、3枚の花弁や3枚のがく片を持つことに由来しています。 また、「camschatcense」は、カムチャツカ半島にちなんで名付けられました。 日本語名の「オオバナノエンレイソウ」は、大きな花を持つエンレイソウという意味です。エンレイソウは別名「ミツバツツジ」とも呼ばれます。 その起源は、おそらく日本列島の形成とともに、アジア大陸から分布が広がったと考えられています。 オオバナノエンレイソウ(Trillium camschatcense)は、日本では北海道から本州の中部地方にかけて、海外ではロシア極東地域やアラスカにも分布しているのが特徴です。 この植物の大きな特徴は美しく大きな楕円形の葉です。3枚1組で互生し、長さ10-20cm、幅5-10cmになります。高さ20-40cm程度まで成長し、春先の4-5月にかけて開花します。花の直径5-10cmで、3枚の大きな花弁と3枚のがく片からなり、花弁は白から淡紅色を呈します。 オオバナノエンレイソウは、山地の落葉広葉樹林や針葉樹林の林床に生育することが多く、湿り気のある場所を好みます。 オオバナノエンレイソウは、その美しい花や葉の形状から観賞用として栽培されることもありますが、野生のものは採取を控えるようにしてください。
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