タイワンホトトギス(Tricyrtis formosana)の学名「Tricyrtis」は、ギリシャ語の「tri(3つ)」と「kyrtos(丸い)」に由来し、花の形状からイメージされたものです。 また、「formosana」はラテン語で「台湾の」という意味で、タイワンホトトギスが台湾を中心に分布していることから名付けられました。 日本語名「タイワンホトトギス」は、台湾産のホトトギスという意味で、同じユリ科のホトトギス属(Tricyrtis)に属する植物の中でも特に台湾に多く分布していることからつけられました。 タイワンホトトギス(Tricyrtis formosana)は、台湾の山地や森林の中で自生しており標高1000~3000メートルの地域でよく見られるでしょう。また、日本では主に栽培品種として親しまれている多年草で、沖縄県の石垣島や西表島などの南西諸島にも分布しています。 花は直径約3センチで、白から淡い紫色を帯びた花弁に紫色の斑点が散らばっています。花期は9月から10月にかけてで、枝先に複数の花を咲かせることが特徴です。 葉は長さ10~20センチの線形で縁に鋸歯があり、葉の表面には毛が生えています。触るとざらついた感触があるでしょう。 タイワンホトトギスは、その美しい花姿から庭園や鉢植えでの観賞用として人気があります。また、切り花としても利用されることがあり、秋の季節には花壇や花束で楽しめます。
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