ムラサキオモトは、中南米を原産とする多年草です。別名のシキンランは、細長い葉に鮮やかな紫色の縞模様が入った観賞用の植物です。 ムラサキオモトの葉は長さ30-45センチメートルほど。葉身は幅広く、先がとがっています。葉の色は濃い緑で、真ん中に縦筋のような紫色の模様が入ります。この葉の特徴から、観葉植物として人気が高いのです。 もともとは熱帯Americaの湿った環境を生育地としていたムラサキオモトですが、日本の一部地域でも栽培が行われています。寒さに強く、日陰でも育つ性質があるためです。 ムラサキオモトには、葉の模様の色がより鮮やかなヴィッティアナなど、いくつかの品種が存在します。しかし、小さな白やピンクの花を咲かせることはあっても、目立つことはありません。 名前のムラサキは「紫」の意味で、オモトは「面」の意味です。葉の紫の縞模様にちなんでいます。 実をつけることもありますが、食用には適しません。一般的には高さ30-60センチメートルほどに成長します。 ムラサキオモトは育てやすい植物で、日陰でも生育できるため、室内栽培に向いています。適度な水やりと、20-30度の温度環境が適しています。美しい葉の模様と手軽な育て方から、部屋に華を添えてくれる植物といえます。
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