トウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)は江戸時代に日本に持ち運ばれ、当時の江戸、つまり現在の東京で育てられたことから、トウキョウチクトウと呼ばれるようになりました。起源は、中国南部からベトナム北部に渡る地域です。 中国では、「素馨」という名前で古くから親しまれており、庭園や寺院などで栽培されていました。また、薬用としても利用されており、その歴史は非常に古いといえます。 学名の一部である「jasminoides」は、「ジャスミンに似ている」という意味を持っており、花の形や香りがジャスミンそっくりなことが理由で名付けられました。また、「Trachelospermum」は、ギリシャ語を組み合わせたもので、日本語で言う「首」と「種子」という言葉がつなぎ合わされています。 トウキョウチクトウ(Trachelospermum jasminoides)は、日本において関東地方を中心に広く分布しています。 5月から6月にかけて、白い星形の花を咲かせ、ジャスミンの香りに似ているのが特徴です。葉は対生し、楕円形で光沢があります。 成長が旺盛で、庭や壁面などに這い上がり、樹木や棚などに絡みつくことも少なくありません。また、陽光がよく当たる場所を好み、耐陰性もあります。 トウキョウチクトウは、観賞性や香りが良いことから、ガーデニングや鉢植えなどで人気が高まっています。
0
0