シマサルナシ(Actinidia rufa)は、中国南部からベトナム北部にかけて分布している植物で、キウイフルーツの仲間に属しています。アクチニジア属に属する植物で、果実は食用になり、キウイフルーツに似た味がしますが、食感が異なり、果皮に毛はないです。 この植物は、落葉性のつる性植物で、高さは10m以上にもなります。葉は互生し、長さ5-12cm、幅3-6cmの楕円形で、縁に鋸歯があるのが特徴です。 花は5月から6月にかけて咲き、径1.5-2cmの白色で、放射状に5枚の花弁があります。雌雄異株で、雄花と雌花が別の個体につくことも特徴の一つです。 シマサルナシは、中国南部の山地や森林地帯に起源があるとされています。 その名前の「シマサルナシ」は、沖縄の方言で「島」を意味する「シマ」と、果実の形状がサルナシに似ていることから名付けられました。中国では、「毛猕猴桃」という名前で呼ばれていますが、これは果実の表面に毛が生えていることから来ています。 主に山地や森林地帯の樹木や岩の上に生えることが多く、その生育環境からも起源が山地や森林地帯であると言えるでしょう。また、シマサルナシは、他のキウイフルーツの仲間と同様に、雌雄異株であるため、受粉には昆虫が関与しています。
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