シソ科の一年草であるヤブチョロギの学名は「Stachys arvensis」で、アジアからヨーロッパかにかけての広い地域が原産地です。 草丈は20-60cmで、茎は四角形で直立しています。葉については、長さは2-5cm、幅は1-2cmで対生し、鋸歯が縁にありその形は卵形から長楕円形です。 7月から9月になると茎の先端に淡紫色の花が咲きます。花は唇形花で、上唇は2裂、下唇は3裂しており、中央に見られるのは黄色い斑点です。 種子は小さく黒褐色で表面には細かな突起があり、風によって広がって新しい場所で発芽します。 ヤブチョロギには、湿った土地を好み耐寒性があるため、日本の各地で見られる植物です。加えて、日当たりの良い環境を好むことから、山地、畑や道端などに自生しています。 育てる場合は、日当たりの良い場所を選定し、湿度を保つことが重要です。寒性があるため、冬季においても管理は特段必要ありません。 ヤブチョロギの名称は、茎が四角形で、触るとチョロギ(滑り)やすいことがその由来です。また、ヤブチョロギと名付けられたのは、ヤブ(藪)に生えることが語源となっています。
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