ルリニワゼキショウ(Sisyrinchium angustifolium)は北アメリカ大陸原産の植物で、主にアメリカ合衆国の東部地域やカナダの一部地域に自生しており、とくに、湿地や草原、林縁などの環境でよく見られます。日本では、主に庭園や公園で観賞用の園芸品種として植栽されていますが、明治時代に渡来したのがきっかけです。 ルリニワゼキショウの学名「Sisyrinchium angustifolium」は、ギリシャ語の「sisyrinchion(シシュリンキオン)」という言葉に由来しています。シシュリンキオンとは、古代ギリシャの植物学者テオプラストスが記述したもので「豚の鼻」という意味があります。これは、ルリニワゼキショウの根が豚の鼻に似ていることから名付けられたと言えるでしょう。 また、種小名の「angustifolium」は、ラテン語で「狭い葉」であり、ルリニワゼキショウの葉の形状を指しています。日本語名の「ルリニワゼキショウ」は、青紫色の花が美しいことから名付けられました。 ルリニワゼキショウ(Sisyrinchium angustifolium)は北アメリカ原産の多年草で、日本での分布は北海道から九州までの全域です。 30-60cmの高さまで成長し、細い葉が放射状に広がっています。葉は細長く、幅が約1mm、長さが20-40cm程度の線型です。 花は径1-2cmで、6枚の花弁があり、先端は鋭くなっています。花期となる5から6月には青紫色の花を咲かせるでしょう。花茎の先端には、1-2個の花がつき、花の基部には苞葉があるのが特徴です。 ルリニワゼキショウは、その美しい花の色や形から、庭や公園の植栽に利用されることが多く、花壇やプランターで、手間がかからず育てられるため、初心者にもおすすめの植物と言えます。
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