カッコウセンノウの名前の由来は、カッコウの巣にたとえられる花の形状から来ています。カッコウという鳥は、他の鳥の巣に卵を産み付ける習性があり、その巣には様々な形状の卵が混ざっていることが多く、その形がカッコウセンノウの花の形状に似ていることが、名前の由来となっています。 また、カッコウの鳴き声は、春から初夏にかけてよく聞かれるため、カッコウセンノウの花も同じ時期に咲くことから、学名の「Silene flos-cuculi」という名が付けられたとされています。ラテン語で「カッコウの花」という意味があります なお、日本では「カッコウセンノウ」という名前で呼ばれていますが、これは英名の「Ragged Robin」を直訳したものではなく、日本独自の呼び名です。英名の「Ragged Robin」は、「ぼろぼろのロビン」という意味で、花びらの切れ込みが深く、ぼろぼろに見えることから名付けられています。 カッコウセンノウ(Silene flos-cuculi)は、ヨーロッパや西アジアを中心に分布しているナデシコ科に属する多年草です。湿地や湿った草地に生育しており、日本では希少種として扱われています。またカッコウセンノウの花期は、5月から7月で、淡いピンク色の花を咲かせます。 特徴は花弁は5枚で、先端が2つに裂けていることで、花径は2-3cm程度です。また、花弁の裂け目に沿って濃いピンク色の脈が走っており、美しい模様が見られます。 葉は対生し、線形から披針形で、長さは3-10cm、幅は1-2cm程度です。茎は直立し、高さは30-90cmになり、上部に分枝があります。
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