フシグロの起源は、主に日本の本州、四国、九州地方です。特に山地や丘陵地の草地や林縁に生育しています。 学名「Silene firma」は、フシグロの茎が硬くて丈夫であることから付けられたとされています。意味としてはラテン語で「silene」が「シレネ」というギリシャ神話の女神に由来し、「firma」は「堅固な」という言葉を指します。日本語名の「フシグロ」は、「不思議な黒」という意味で、葉の形状が不思議に見えることから、その名が付けられたとされています。 日本の固有種であり、その起源や由来は日本の自然環境に密接に関連し、古くから親しまれている植物の一つです。 フシグロ(Silene firma)は、日本をはじめとする東アジアの地域に自生しているナデシコ科に属する多年草です。海岸や山地の草原などに生育しており、別名「ハマナデシコ」とも呼ばれています。環境に適応する力が強いことが特徴的で、耐寒性にも優れており、寒冷地でも育つことができます。 草丈は最終的に20-60cm程度まで成長し、茎は直立です。葉は対生しており、葉の形は披針形で、先端が尖り、縁には細かい鋸歯があります。 花期は5月から7月にかけてで、茎の先端に淡いピンク色の花を咲かせます。花弁は5枚で、先端が2裂し、星形に広がるのが特徴です。また、花の径は約1.5cmで、夜になると芳香を放ちます。
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