オカタツナミソウ（丘立浪草）

「オカタツナミソウ」の原産地は日本で、特に北海道から東北地方にかけて分布している植物で、湿地や湿った草地に自生します。 学名は「Scutellaria brachyspica」と言います。 草丈は20-50cmに伸び、夏から秋にかけて紫色の花を咲かせます。 花は唇形で、上唇が帽子のように覆っているのが特徴的です。 この形から、「オカタツナミソウ」という和名がつけられました。 種子は小さく、黒色をしています。 育てるのにはやや難しい植物と言えますが、適切な環境で管理することで、美しい花を長期間楽しむことができるでしょう。

オカタツナミソウ（Scutellaria brachyspica）の開花期は、春から初夏にかけてです。4月から6月頃に見頃を迎えます。 種子から育てると、約1年後に開花します。 株分けの場合は、分けた後の春に開花するでしょう。 適度な水分と日当たり、適肥料の管理で花を長く咲かせることができます。 枯れた花を摘むことで、次の花芽が出やすくなるでしょう。

オカタツナミソウ（Scutellaria brachyspica）は乾燥に強い植物です。 春から夏にかけては、土壌が乾燥しきらないうちに、週に1回程度の水やりを行ってください。 土壌全体が湿る程度の量を、根元に直接与えるようにします。 乾燥が進む秋から冬にかけては、週に2回程度に水やりを増やして、土壌が乾燥しないように注意しましょう。 過度な水分は根腐れを引き起こすことがあるので、指などで土壌の湿度を確認し、湿っている場合は水やりを控えてください。

オカタツナミソウ（Scutellaria brachyspica）は、pHが中性からやや酸性の土壌で、湿っていて、さらに排水性が高い環境を好みます。 肥料は、春から初夏の成長期には窒素・リン酸・カリウムをバランス良く含んだ化成肥料を与えましょう。 与えすぎないよう、パッケージに記載されている量を守ってください。 休眠期である冬季には肥料を控えめにします。

オカタツナミソウ（Scutellaria brachyspica）は、日当たりの良い場所を好みますが、強い直射日光を避けた、半日陰の環境で育てるのが良いとされています。 耐寒性があり、冬季でも屋外での生育ができます。 霜が降りるような低温には弱いので、冬季の管理には注意しましょう。 耐暑性はあまり高くないため、猛暑日には日陰に移動させるなどの対策をとってください。 夏季には、風通しの良い場所に置いて高温多湿を避けるようにしましょう。 日照時間は、1日あたり4時間から6時間程度が良いようです。 これ以上になると、葉焼けを引き起こすこのがあるので、ある程度の日陰で育てましょう。

オカタツナミソウ（Scutellaria brachyspica）の成長パターンと生態から、自然のままで良い成長をする植物なので、剪定や切り戻しを必要としません。 枯れた部分を取り除きたい場合や形を整えたい場合は、剪定をしても良いでしょう。 春の新芽が出る前、または秋の落葉後に行ってください。 手順は、まず枯れた部分や病気の兆候が見られる部分を切り取ります。 その後、必要な部分を切り戻して全体の形を整えます。 剪定後は、水やりと日照管理をし、必要に応じて肥料を与えてください。

オカタツナミソウ（Scutellaria brachyspica）は、鉢植えでも育てられます。 地植えよりも鉢植えの方が管理がしやすい植物です。 鉢植えにする場合は、排水性の良い土を用意し、鉢の底には石や粗い砂を敷いて水はけを良くしてください。 植え付けは春に行います。 種子を蒔いた後は、直接日光が当たらない場所で管理しましょう。 植え替えは2年に1回、春に行ってください。 寄せ植えにもできますが、根詰まりに注意しましょう。

オカタツナミソウ（Scutellaria brachyspica）の繁殖は種まきで行います。 種まきは春にしましょう。 種子は水はけの良い土壌にまきます。薄く土で覆い、発芽まで日光に当たらないようにしてください。 発芽後は日当たりの良い場所に移しましょう。 株分けや挿し木による繁殖もできますが、種まきが最も手軽で成功率が高いためおすすめです。 種の収穫は秋に行い、乾燥させて保存しましょう。