エゾノギシギシという植物は、別名をアカバナ科のルメクス属に分類されるルメクス・オブツシフォリウスといいます。 この植物は、ヨーロッパを原産地とする多年生の草本で、日本各地の寒冷な地域にも自生しています。葉の形状は幅広の楕円型で、葉の先は鈍い形状になっています。茎はまっすぐに伸び上がり、高さは最大で1メートルほどに達します。 花の色合いは緑色や赤褐色をしており、花序の形は円錐形をしています。開花時期は夏から秋にかけてで、風による受粉が行われます。実る果実は三角の堅果で、黒い光沢の種子が包まれています。 名称から察せられるように、この植物は北海道や東北地方などの寒い地方に自生しており、全国の道路脇や畑の雑草としてもよく見られます。 美しい花と丈夫な生育能力から、庭園や公園などで観賞用として利用されることもあります。野生種のほかにも、花の色や葉の形状が異なる園芸品種が存在します。 日当たりの良い場所と湿度の高い環境を好み、土壌に対する適応力が高いので育てやすい草花の一つです。
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