アカネ(Rubia argyi)は、日本をはじめとする東アジア地域に自生しています。 茎は四角形で節があり、葉は対生し、葉の形は卵形から長楕円形で、縁に鋸歯があるのが特徴です。 花期は6月から8月にかけてで、茎の先に総状花序をつけ、小さな白い花を咲かせます。 果実は球形で、熟すと黒くなるのも特徴の一つです。 また、アカネの根は赤紫色の染料が得られるため、古くから染色や薬用に利用されてきました。 薬用としては、抗酸化作用や抗菌作用があり、また、利尿作用や解熱作用もあるため、風邪や咳、リウマチなどの症状の緩和に役立つとされています。 アカネ(Rubia argyi)の起源は、中国とされていますが、朝鮮半島や台湾など東アジア全域に分布しているため、アカネの起源や由来は東アジア地域全体に関連していると言えます。日本でも古くから栽培されており、日本のアカネは中国原産のものが伝わったと考えられています。 アカネの学名「Rubia argyi」は、19世紀後半に中国でアカネを発見したフランスの植物学者アンリ・エルンスト・バイヨンが命名しました。なお、「argyi」の部分は、彼がアカネを発見した際に同行していた中国の植物学者アルセーヌ・アルジーにちなんで名付けられたものです。 日本では、アカネは古くから染料として利用されており、その歴史は奈良時代にまでさかのぼります。 赤紫色の染料が得られることから「アカネ」と呼ばれるようになりました。また、アカネは薬草としても利用されており、その効能は「本草綱目」などの古典にも記載されています。
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