ハイキンポウゲ(Ranunculus repens)は、イギリスやフランス、ドイツなどの西ヨーロッパ地域に多く分布しており、その起源はヨーロッパにあるとされています。 また、北アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどにも移入され、帰化植物として定着しました。日本には明治時代に渡来し、北海道から九州までの各地に自生しています。日本名である「ハイキンポウゲ」は、高い地位にあるキンポウゲという意味で、他のキンポウゲ類に比べて背が高く、花が大きいことに由来し名付けられました。 湿地や水辺、草地などの環境に適応しやすく、繁殖力が強いため、一部の地域では外来種として問題視されることもありますが、日本では特定外来生物に指定されていません。 ハイキンポウゲ(Ranunculus repens)は、日本では主に水辺や湿地に生育しています。 10-50cm程の高さに成長し、茎は地面に這うように伸びます。葉は表面に光沢があり、3つに分かれた形状で、縁に鋸歯があるのが特徴です。 花期は5-7月で、直径1-2cmの黄色い花を咲かせます。花弁は5枚で、その裏側には緑色のがく片があります。 果実は、多数の小さな果実が集まって球状になる痩果と呼ばれるタイプです。 英語では「Creeping Buttercup」と呼ばれることがあります。
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