ナガハグサの起源はヨーロッパとされています。古くから牧草として利用されてきていたため、人間の活動によって移入された地域も多く、現在はヨーロッパ以外の地域だけでなく、アジアや北アフリカ、北アメリカにも広がりを見せ、世界各地で見かけることができます。 ナガハグサは、日本では明治時代に北海道に導入され、その後全国に広まりました。北海道では、畜産業の発展に伴い、良質な牧草が求められるようになり、ナガハグサが選ばれました。 ナガハグサ(Poa pratensis)は、世界中の温帯地域に自生しているイネ科の多年生草本植物です。飼料草や芝生として利用されることが多く、主に日本では北海道から九州まで広く分布しています。スポーツ施設や公園などでよく見かけ、緑化工事や河川敷の整備にも使われているため、目にする人も多いのではないでしょうか。 別名「スムーズ・メドウグラス」とも呼ばれており、草丈は20-100cmで、細い葉が密に生え、緑色から青緑色をしています。葉の先端は尖っており、葉の縁には細かい鋸歯があります。花期は5-7月で、花粉はアレルギーの原因にもなるでしょう。 ナガハグサは耐寒性が強く、乾燥にも強いため、道端や野原、草地などさまざまな環境で見られます。また、根が深く伸びるため、土壌の保持や浸食防止に役立っているようです。
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