ヨシ(学名:Phragmites australis)は、湿地や水辺に生息するイネ科の多年草です。世界各地に分布しており、特に温帯から亜熱帯地域に多く見られます。 成長すると2-4mもの高さになり、夏~秋に茎の先端に総状花序をつけます。茎の先端に密集して咲く花は小さく、淡黄色から褐色です。種子は風によって遠くに運ばれ、新たな生息地にたどり着きます。 ヨシの深い根系は土壌を固定し、浸食を防ぎます。また、水質浄化の効果もあるなど、ヨシは湿地の環境保全に寄与し、湿地の生態系において重要な働きをしています。 ヨシは湿地や水辺に自生する植物なので、多くの水分が必要です。一方、寒さに強いので、育てるのにそれほど手間はかかりません。 日本では、ヨシは古くからさまざまな用途に使われてきました。繊維が強い茎は、畳の表面や藁細工に利用されます。また、稲作の際の稲わらとしても使われています。
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