タチスズメノヒエ（立雀稗）

タチスズメノヒエは、南米原産で日本では主に九州地方に分布しています。 タチスズメノヒエは湿地や水辺を好み、耐寒性も高いため、日本の気候に適応しやすく育ちやすい植物です。 タチスズメノヒエは、夏からかけて黄緑色の花を咲かせますが、花穂は２列に並ぶため「スズメノヒエ」という名がつきました。 タチスズメノヒエの種子は鳥類によって広範囲に拡散されますが、生命力が高く繁殖力も強い植物です。 そのため、一部では雑草として扱われることもあり、農地などでは適切に対策を取られています。

タチスズメノヒエは種をまいてから開花まで約2ヶ月程度を要し、夏から秋にかけて美しい花を咲かせます。 特に見ごろなのは７～9月頃です。 タチスズメノヒエは、朝から昼にかけて花を咲かせますが、花を長く咲かせるためには適度に水をあげて、日に当てることが大切です。 また、肥料を適切に与えることも効果的です。

タチスズメノヒエは、水分や湿気を好みます。 育てる際は、土が乾燥しないように水やりをしましょう。 春から夏にかけては土壌が乾燥しないように週２～３回、土が十分に湿る程度の水をあげます。 秋から冬にかけては生育が落ち着くので、水やりは週１回程度に減らしましょう。 ただ、土が乾燥しきらないように注意してください。

タチスズメノヒエは水分を好みますので、中性からやや酸性の湿った土壌を好みます。 肥料は、窒素・リン酸・カリウムをバランスよく含む肥料を与えます。 春から夏にかけては生育期なので多めに、秋から冬にかけては休眠期なので少なめに与えましょう。

タチスズメノヒエは、日当たりの良い場所を好みます。 強い日差しにも耐えられますので、夏場に直射日光が当たる場所に置いていても問題ありません。 日照時間が長いほどより成長しますので、６時間以上日光に当たると良いでしょう。 タチスズメノヒエは寒さにも強いので、冬季でも元気に育ちます。 ただ、雪が降るほどの寒さには弱いので、霜や雪に対する対策は必要になります。 タチスズメノヒエにとって最適な気温は15～30度、特に20～25度が最も好む気温です。

タチスズメノヒエには特に剪定や切り戻しは必要ありません。 ただ、もし草丈が高くなりすぎたりした場合は、剪定などをすると良いでしょう。 剪定をする場合は、春から初夏にかけてが最適な時期になります。 ・剪定： 枝先を適度に切り取ります。 ・切り戻し： 株元近くから切り取ります。 どちらの場合も、切り口が直接雨水に触れないよう注意をしましょう。 また、剪定や切り戻しをした後は、適度な水やりをして日にあてて植物がストレスを感じないように気をつけてください。

タチスズメノヒエは地植えが最適とされていますが、鉢植えでも育てることができます。 注意したいポイントは以下の通りです。 ・植え付け 深さ15センチ程度の鉢に水はけの良い土を半分ほど入れます。 その上に種をまいて、薄く土をかぶせて水をあげます。 ・植え替え 根が鉢いっぱいに広がったら植え替えをします。 土は今まで同様水はけの良い土に植えて、新しい鉢は今までの鉢より一回り大きいものを選びましょう。 ・寄せ植え タチスズメノヒエは成長が早いので、ほかの植物を圧迫しないようほかの植物とのバランスを考える必要があります。

タチスズメノヒエは主に種まきによって増やします。 タチスズメノヒエの種のまき方やポイントは以下です。 ・種子の収穫 種子が熟した秋に収穫します。 種子が黒く硬くなったら収穫の合図です。 ・種まき 種をまいた後に軽く土をかぶせ、毎日適度に水やりをします。