ツタ(Parthenocissus tricuspidata)は、ギリシャ語の"parthenos"(乙女)と"cissus"(つる)から名付けられた落葉つる性の植物で、日本をはじめとする東アジアが原産地です。 日本では、つるが強く絡みつく性質から、物忘れを象徴する「ツルボケ」とも呼ばれています。 高さ10m以上にも達することがあり、花は小さく目立たないものの、秋には三つに分かれた葉が美しい赤色に変わり、青紫色の実をつけ鳥の餌となることで、種子は拡散されていきます。 風情を醸し出し、季節の移り変わりを感じさせる美しい秋の紅葉と、壁や木に強く絡みつく性質から、庭や壁面の装飾に利用されることが多いです。 日当たりと水はけの良い場所を好み、強い生命力を持つため、初心者でも育てやすい植物ですが、その強い生命力と繁殖力から、自然環境下では侵略的な外来種となることもあるため、植える場所や管理には注意が必要です。
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