ソケイノウゼン(Pandorea jasminoides)は、オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ビクトリア州に自生している植物で、オーストラリア原産です。 その起源はオーストラリア大陸の古い地質や気候に関連していると考えられます。また、オーストラリア大陸がゴンドワナ大陸から分裂した際に、独自の進化を遂げた植物の一つとされています。 その名前は、ギリシャ神話のパンドーラの箱に由来しており、花が開く様子が箱から飛び出すように美しいことから名付けられました。 学名の「jasminoides」は、ジャスミンに似たという意味で、花の形や香りがジャスミンに似ていることから付けられています。日本名の「ソケイノウゼン」は、中国名「素馨藤」からの音訳で、ソケイ(素馨)は白い花の香りを表し、ノウゼン(藤)はつる性の植物を意味するそうです。 この植物は、19世紀にオーストラリアからヨーロッパに持ち込まれ、園芸品種として栽培されるようになりました。その後、日本にも伝わり、主に観賞用として栽培されています。 ソケイノウゼン(Pandorea jasminoides)は美しい花が特徴のオーストラリア原産の常緑つる性植物で、日本ではソケイノウゼンという名前で親しまれています。その美しい花と緑の葉で、空間を彩る魅力的な植物です。 花期は春から秋にかけてで、花径は約5cmほどで、芳香があります。花は、白からピンク、赤などの色があり、花冠の中心部には紫色の筋が入っています。また、葉は薄緑色で、対生し、羽状複葉で、小葉は5-7枚です。 ソケイノウゼンは、日当たりの良い場所を好み、水はけの良い土壌で育てることが望ましいです。耐寒性は弱いため、冬場は霜よけ対策が必要になります。 育て方は比較的簡単で、初心者でも楽しむことができるでしょう。庭やベランダ、鉢植えなどで育てることができ、アーチやトレリスなどに絡ませて楽しむことができます。
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