オッタチカタバミ(Oxalis dillenii)は、日本では、帰化植物として分布しています。 葉は3枚の小葉からなる扇型で、葉柄の基部には膨らんだ鱗片があるのが特徴です。小葉は表面には毛が生えており、心形です。 春から秋にかけてが花期で、黄色い花を咲かせます。花弁は5枚で、長さは約1cmあります。葉よりも花柄の方が長く、上向きに花が咲くのが特徴です。 果実は乾果(乾燥果)で裂開し、長さは2-3cmになります。種子は、表面には細かい突起があり、色は黒褐色です。 オッタチカタバミは、酸味があるため料理に利用されることもありますが、酢酸カルシウムを含むことから、食用にする際は注意が必要です。しかし、適量であれば利用しても問題ありません。 オッタチカタバミ(Oxalis dillenii)は、オキシアリス属に属しており、南アメリカを起源とする植物です。18世紀のドイツの植物学者ヨハン・ヤーコプ・ディレニウスにちなんで名付けられました。 オッタチカタバミは、人間の活動や交易によって、もともと南アメリカに自生していたものが、世界各地に広がりました。現在でオッタチカタバミが見られるのは、北アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアなどの地域です。 日本では、江戸時代に渡来して以来、広く分布しており、特に、暖かい地域である九州地方や沖縄県などでよく見られます。
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