ヒロハハナヤスリと呼ばれる植物は、湿原や森の中で見ることができます。 この植物の学名はOphioglossum vulgatumで、別名にエゾノハナヤスリ、オオハナヤスリ、ハルハナヤスリがあります。特徴は細長い葉の形状です。 先端がヤスリのように2つに分かれていることから、ハナヤスリと名付けられました。 ヒロハハナヤスリは、北半球の温帯に自生しています。 日本を含むアジアやヨーロッパ、北アメリカで見られます。生育環境は湿った土壌を好み、森林内の湿地に多く生えています。 花は小さく地味で、ほとんど目立ちません。 葉のほうが特徴的で、細長く光沢があり、先端が2又に分かれるのが特長です。この葉の形状が、ヒロハハナヤスリという名前の由来になっています。 ヒロハハハナヤスリの起源は古く、3億年前の石炭紀に遡ります。地球上では最も古い植物のひとつと考えられていて、生き残ってきた貴重な植物です。 日本では比較的一般的な種類と知られ、観賞用に栽培されることは少ないのですが、自然環境でその姿を眺めるのが楽しみ方として適しています。
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