メボウキ(Ocimum basilicum)は、アフリカやアジアの熱帯地域原産の植物で、現在では世界中で栽培されており、主に料理や薬用に利用されています。 葉は緑色で楕円形をしており、縁には鋸歯があります。また、花は白色で、穂状花序になって咲くのが特徴です。 バジルとも呼ばれ、レモンバジルやタイバジルなどの種類があり、さまざまな香りや風味が楽しめます。特に、イタリア料理やタイ料理でよく使われています。栽培が容易で、料理や薬用に幅広く利用できるため、世界中で愛されている植物です。 メボウキの起源は、主にアジアとアフリカの熱帯地域とされています。その名前は、ギリシャ語の「basileus(王)」に由来し、古代ギリシャでは王の植物として扱われていたことが考えられます。 また、インドのアーユルヴェーダ医学において重要な役割を担っており、インドの神話にも登場するほどです。 さらに、古代ローマ時代にも栽培されており、ローマ人はこの植物を「王のハーブ」と呼んでいました。 日本には江戸時代に渡来し、葉の形状が、古代の貨幣である目封(めふう)に似ていることから「メボウキ」と名付けられたと考えられます。
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