ヤグルマハッカ(Monarda fistulosa)の名前は、17世紀のスペインの植物学者ニコラス・モナルデス(Nicolas Monardes)に由来しており、彼が新大陸の植物を研究していたことから名付けられました。 また、学名の「fistulosa」は、ラテン語で「管状の」を意味し、この植物の花の形状にちなんでいます。日本語名の「ヤグルマハッカ」は、花の形が矢車草(ヤグルマソウ)に似ていることと、ハッカ(ミント)の香りがすることから名付けられました。 ヤグルマハッカ(Monarda fistulosa)は北アメリカ原産のシソ科に属する多年草です。日本では、園芸品種として栽培されています。 大きな特徴は葉の香りにあり、ハッカのさわやかな香りがします。草丈は60から90cmほどに成長し、対生し長楕円形で、縁に鋸歯があります。 夏から秋にかけて、唇形で上唇が2裂、下唇が3裂している花冠を持つ、紫やピンク、白などの花を咲かせるほか、蜜源植物としても知られており、蜂や蝶などの昆虫が集まります。 日本ではあまり一般的ではありませんが、民間薬として抗菌作用、抗酸化作用を目的として利用されることもあります。
0
0