ツルヒヨドリは、南アメリカを起源とする多年生のつる植物です。学名はMikania micranthaです。日本ではコバナツルギクとも呼ばれていて、世界中で問題となっている外来種です。 ツルヒヨドリの特徴は、細長く伸びる茎と葉、そして他の植物に巻き付く成長の仕方です。柔らかな茎は対生する卵形の葉に等間隔でつき、葉の端には鋸歯があり裏面は白い毛で覆われています。 小さな花は白やピンクで集散花序を作り、夏から秋にかけて開花します。花の香りは甘くて強いです。 日本を含む世界の多くの地域で、ツルヒヨドリは手に負えないほど増えています。特に水辺を好み、在来種を抑えてしまう影響が生態系に現れています。そのため駆除や管理が各地で行われています。 一方でツルヒヨドリは、美しい花と姿から観賞用にも栽培されています。花の色や葉の形が異なる品種もあります。 また、風邪や咳に効果があるとする地域もあり、薬用に利用されることもあります。 ツルヒヨドリは育てやすい植物で、日当たりと湿度があれば手間なく育ちますが、野生化に注意が必要です。 このように、ツルヒヨドリは侵略的な性質と魅力的な姿の両方を持ち、生態系と人々の関心の間でバランスが取れるよう、適切な管理が求められています。
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