コメガヤ(Melica nutans)は、日本では主に北海道から本州の山地に分布しています。草丈は30-80cm程度で、細長い葉が互い違いに生え、茎の先には垂れ下がる穂が特徴的です。イネ科の多年草で、湿地や河川敷などの湿った地域を好んで生息しているため、川の近くでその姿を見かける事ができるでしょう。 花期は5-7月で、穂には小穂が密集しています。また、この植物は日陰を好むため、森林の林床や林縁、道端などでよく見られるのも特徴の一つです。 根は浅く広がり、地下茎を伸ばして繁殖するため、一度定着すると広がりやすい性質があり、地被植物としての役割も果たしています。 耐寒性が強く、乾燥にも比較的強いため、様々な環境に適応できる植物です。 コメガヤ(Melica nutans)の起源は、ヨーロッパにあります。現在は西アジア等でも見かける事ができます。 日本名である「コメガヤ」は、種子が米粒に似ていることから、「コメ」、古代日本の草木に関する文献である『和名類聚抄』において、イネ科の植物を指す「ガヤ」という言葉を合わせて付けられたとされています。
0
0