ジャコウアオイ(Malva moschata)の起源はヨーロッパ大陸にあります。 美しい花が人気で観賞用として古くからヨーロッパの庭園で栽培されてきた中、日本には江戸時代に渡来し、当時の日本の庭園でも栽培されていました。 学名の「Malva moschata」には、ラテン語で「ムスクのような香りを持つアオイ」という意味があります。 また、日本名の「ジャコウアオイ」という名前は、花の形が鹿の角に似ていることと、アオイ科の植物であることからつけられています。 ジャコウアオイ(Malva moschata)は、ヨーロッパや西アジア原産の植物で、日本では野生化したものが各地で見られます。 直立した茎と、縁には鋸歯あり掌状に5-7裂した葉が特徴で、高さは30-100cmに成長します。 また、花は径3-5cmで淡紅色から紫色の花弁が5枚あり、6月から9月にかけて花期を迎えた後、表面に毛が生えた円盤状の果実や、扁平で黒褐色をした種子を付けます。 ジャコウアオイの花は美しく、観賞用として栽培されることが多いです。夏の風物として楽しまれ、庭や花壇に植えられる姿をよく目にします。 薬用植物として育てられていた報告もありますが、現代医学ではその効果を確認できていません。
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