ナンバンカモメラン(Macodes petola)は、熱帯アジアや太平洋諸島に自生しています。ラン科に属する植物で、湿度の高い腐葉土が豊富な森林の下層に生育します。 この植物の大きな特徴は美しい葉にあります。葉は緑色の地に金脈の色が入り、宝石のような美しさを備えています。また、日陰を好む性質があります。 ナンバンカモメランは、小さな花を咲かせますが、その花は地味で目立たないため、観賞価値は葉にあります。葉の美しさから、観葉植物として栽培されることが多いです。 ナンバンカモメランの起源は、ヨーロッパにあるとされています。日本での呼び名である「ナンバンカモメラン」は、かつて日本でポルトガルやスペインなど南方から来たヨーロッパ人を指す「南蛮」からきています。 また、学名である「Macodes petola」については、属名「Macodes」はギリシャ語の「μακρός(makros)」(日本語で長い)と「ὄψις(opsis)」(日本語で顔)に由来し、種小名「petola」は、マレーシア語で「斑入り」を意味する「ペトラ(petra)」が語源であり、ナンバンカモメランの葉に見られる美しい斑紋を表しています。
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