ミゾカクシ(Lobelia chinensis)は、東アジア地域に自生しており、日本では、主に本州、四国、九州の湿地や水辺に生育しています。キキョウ科の多年草で、漢方薬として利用されることもあります。 この植物は、高さ30-60cmに成長し、茎は直立し、分枝が少ないのが特徴です。葉は対生し、長さ3-10cm、幅1-2cmの線形から線状披針形で、先端は鋭く、縁には鋸歯があります。 花期は7-9月で、茎の上部に青紫色の花をつけ、花冠は長さ約1cmで、唇形花冠をしており、上唇は2裂し、下唇は3裂しているのも特徴の一つです。果実は蒴果で、長さ約5mm、直径約3mmの楕円形をしています。 ミゾカクシの起源は、中国にあるとされています。 ミゾカクシの学名「Lobelia chinensis」は、8世紀のスウェーデンの植物学者カール・リンネによって命名されました。この名前の由来は、属名「Lobelia」がローベリア属を意味し、種小名「chinensis」は中国起源を示すものです。 なお、日本名の「ミゾカクシ」は、葉の縁にある溝が目立たないことから、この名がつけられたとされています。
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