ウンラン(Linaria japonica)は、日本をはじめとする東アジア地域が起源とされており、日本では江戸時代の文献にもその名が記され、古くから親しまれている植物です。 学名は、18世紀のスウェーデンの植物学者カール・リンネによって命名されました。リンネは、ウンランをヨーロッパ原産のジュウニヒトエ属(Linaria)に分類し、その名前を「japonica」(日本の)としました。 ウンラン(Linaria japonica)は、日本をはじめとする東アジアの地域に自生しています。春から初夏にかけて、紫色の小さな花を咲かせる植物で、「ノウチガイソウ」とも呼ばれています。 花は、上唇と下唇がある唇形花冠で、下唇には3つの裂片があります。また、花の中心には細長い距が伸びており、特徴的な姿をしています。 葉は、線形で互生し、茎に密着するのが特徴です。茎の高さは30-60cmに達することがあり、直立しています。 日当たりの良い道端や草地、林縁などに生育し、環境に適応しやすい植物です。 牧草地や農地においては雑草として扱われることもあります。また、薬用植物としても利用されており、民間療法では、解熱作用や利尿作用があるとされるそうです。
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