コバノランタナ(Lantana montevidensis)は,南アメリカ原産の多年草であり,日本では愛らしい花を咲かせる観賞植物として栽培されています。 この植物は,ウルグアイの首都モンテビデオを起源とし,アルゼンチンなどの地域で自生していたと考えられています。 コバノランタナの最大の魅力は,その華やかで色とりどりの花にあると言えるでしょう。小さなつぼみが集まった花序をつけ,ピンク,紫,白,黄など,実にさまざまな色合いを見せてくれます。庭先や公園などで,その鮮やかな花を楽しむことができるのです。 この植物には,多くの品種が存在します。例えば,「モンテビデオ」という品種は,紫色の花が特徴的で,コンパクトな形状が人気です。また,「アルバ」という品種は,清楚な白い花びらが美しいことで知られています。それぞれの品種が持つ固有の色彩や形は,どの庭や花壇にも華を添えてくれることでしょう。 コバノランタナの花言葉は,「幸福」や「喜び」。その可憐で美しい花は,見る人に幸せな気持ちを授けてくれるのです。 加えて,この植物は育てやすさでも定評があります。光の良い場所で,排水性の高い土壌を好みますが,かなりの寒さにも耐えることができるため,寒冷地での栽培も可能です。 コバノランタナは開花後,小さな実をつけます。丸い形をしたこの実は,黒や赤などの色に熟しますが,食用には適しませんので,お口にすることは避けましょう。
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