ジシバリは、別名をイワニガナ、ヒメジシバリ、ハイヂシバリなどともいう、日本各地に自生する多年草です。 この植物は茎を地中に伸ばして這わせ、新しい株を作り出すことができるのが特徴です。地面を広がりを持って這う姿が見られます。 ジシバリは、東アジアの山間部や野原などで見ることができ、日本では北海道から九州まで全国的に分布しています。 夏から秋にかけて、小さくて黄色い星型の可愛らしい花を咲かせます。花は色鮮やかで、周囲の景色を明るく彩っています。 代表的な種類には、花の色がやや薄めのヒメジシバリと、花色の鮮やかなハイジシバリがあります。「ジシバリ」という名前は、地中に根を張る様子から、「地虫」の意味でつけられたと言われています。 日当たりと排水の良い場所を好み、丈夫で手入れが容易なので、栽培しやすい植物です。実は小さな種子が詰まっており、風にのって散布されて繁殖していきます。 このように、ジシバリは這う茎と可愛い花、育てやすさなど、様々な魅力を持った植物です。自然の中で見かけたら、その美しさをじっくり観察してみてください。
ジシバリ(地縛り)
- 別名
- イワニガナ,ヒメジシバリ,ヂシバリ,ハイヂシバリ
- 学名
- Ixeris stolonifera
基本情報
- キク 科 Ixeris 属 ジシバリ(地縛り) 種
- Asteraceae > Ixeris > Ixeris stolonifera
- 83%
- 完成度
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- ハーブ
- 多年草
- 草丈・樹高
- 30cm ~
- 花の色
黄色
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 5月-9月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 6
- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- やや強い
- 原産地
- 日本, 中国, 韓国
- 成長速度
- 普通
ジシバリ(地縛り) (Ixeris stolonifera)の特徴
概要
花言葉
ジシバリは優雅な花をつけ、その形が人々の思いやりの気持ちを引き起こします。 ジシバリの花言葉には「思いやり」「優しさ」の他に、「感謝」「思い出」もあります。花が人の感謝の気持ちを呼び起こしたり、大切な思い出を想起させる力があるためです。 そしてジシバリは誕生日の贈り物としても良く使われ、お祝いの気持ちを伝えられます。 風水でジシバリは家族の絆を深めるとされています。家庭内の和を大切にする風水的な効果があるので、飾ることがおすすめです。
ジシバリ(地縛り) (Ixeris stolonifera)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
ジシバリは、6月から8月にかけて黄色い小さい花をたくさんつけます。開花期はおおむね7月頃ですが、地域によって異なります。 ジシバリの花は昼間に開き、夕方に閉じます。花を咲かせるには、1ヶ月程度日光を当てる必要があります。 水はけの良い肥沃な土で育てると綺麗な花を咲かせます。
ジシバリ(地縛り) (Ixeris stolonifera)の育て方
水やり
ジシバリは乾燥に強い植物ですが、適切な水やりが必要です。 春から秋は、土が乾燥しないよう注意しましょう。特に夏は気温が高く土が乾きやすいため、水を適切に供給する必要があります。 週に1回水やりするのが適切でしょう。季節や天候によって調整してください。土が乾いていれば水をあげましょう。 水やりの際は根元に適量の水を与えて土をしっかり潤してください。葉や茎に水がかからないよう気をつけ、冬の休眠期は水やりを控えてください。土を乾燥させるのが大切です。
土壌・肥料の管理
土壌については、中性から弱酸性が適していると考えられています。水はけの良い土壌を用意することが大切です。 成長を促すには、有機質肥料を適量与えるのが効果的だとされています。春から秋にかけて、定期的に液体肥料を適量与えることをおすすめします。植物の成長状況に合わせて、適切な量を調整することが重要です。 浅い根を張る植物のため、浅い鉢やプランターでも育てることができます。通気性が良く保水力のある土壌を用意するとよいでしょう。
日当たり・気温の管理
ジシバリは日当たりや日照量に関して、特定の必要条件があります。 第一に、ジシバリは日当たりが良い場所を好みます。十分な日光を浴びることができれば、健全な生育が促されます。ですから、できる限り明るい環境に置くのが理想的です。 第二に、ジシバリには日照時間への配慮が欠かせません。一般的には1日6時間以上の日光浴が最適とされています。ただし直射日光が強すぎる場合は、遮光ネットなどで調整することが可能です。 気温面では、ジシバリは寒さに強い植物です。低温環境でも成長できる耐寒性を持っています。一方、高温にはやや弱く、特に夏の暑さには日陰や涼しい場所が必要です。 ジシバリの越冬については、寒さに強いため基本的には屋外越冬が可能です。しかし極寒地では、保護のために室内へ移動が考慮されます。 最後に、ジシバリを置く場所は日当たりが良く、風通しの良い場所が理想的です。これにより植物の健康を維持できます。
ジシバリ(地縛り) (Ixeris stolonifera)の上級者向け育て方
剪定の方法
ジシバリを育てるとき、健全な成長を促し美しい姿を保つために、大切な手入れが剪定や切り戻しです。 剪定や切り戻しは、ジシバリの茎や葉をふさわしい長さに切りそろえる作業です。これによって植物の成長がよくなり、花の数も増えます。 行うのに最適な時期は春と秋です。春に古くなった茎を切ると、新しい芽が生えやすくなります。秋に切ると、夏の成長を調整し、冬の準備ができます。 順序としては、まず病気の葉や枯れた茎を取り除きます。次に健康な茎を適切な長さに切り揃えます。切る角度は斜めにして、新芽が出やすい方向を向けるとよいでしょう。 剪定や切り戻し後は、水やりと肥料を適切にして育てるのが大切です。剪定でできた枝や葉の処理も忘れずに。
鉢植えの方法
ジシバリを鉢植えする際は、次の点に注意が必要です。 まず、鉢を選ぶ時は、根が広がる性質を考慮して、深さのある排水性の良い鉢を用意することが大切です。 次に、鉢に入れる土については、ジシバリが湿り気を好むことから、水はけの良い土に有機肥料を混ぜるのがおすすめです。そうすることで、成長を促すことができます。 株を植える時は、根を傷つけないように丁寧に扱い、根が広がるように植え付けます。植えた後は、ジシバリが湿度を必要とするので、土が乾いたら水やりを欠かさないことが大切です。また、日当たりの良い場所に置くと、成長が促されます。 室内で育てる場合も、日光や湿度に気をつけ、定期的に水やりや適切な肥料を行うことが必要不可欠です。
増やし方
ジシバリを増やす方法には、主に種をまいて育てる種まき、既存の株を分けて育てる株分け、茎の切り枝を使う挿し木、葉を利用する葉挿しの4つがあります。 まず、種まきは春先が適切な時期です。種子をまいた後、土をかけ、適度に水を供給します。発芽には2週間ほどかかりますが、温度と湿度の管理が大切です。 次に、株分けですが、成長した株を春または秋に掘り起こして、根を切り離し、新しい鉢に移植します。比較的簡単な方法ですが、株の成長に時間がかかるデメリットがあります。 挿し木は夏場に健康な茎を切って、その切口に成長促進剤を塗布し、培養土に差し込んで根を張らせます。1か月程度で葉や根が生えてきます。 葉挿しは切り取った葉の切口に成長促進剤を使い、培養土に差し込むという方法です。1か月程度で新しい株が生じることがあります。
病害虫対策
ジシバリは病害虫に弱い植物です。葉に黄色や茶色の斑点が出る葉斑病と、葉や茎に付着して栄養を吸うアブラムシの被害を受けやすいのが特徴です。 葉斑病は湿度が高く、通気が悪い環境で発生します。定期的に通気や葉の乾燥を行うことで予防できます。 アブラムシの被害では、葉や茎の変色や変形、蜜露の分泌が見られます。定期的に確認して早期に駆除することと、天敵を利用することが効果的です。 ジシバリの枯れる原因は主にこれらの病害虫被害です。観察と予防、適切な栽培環境や管理が欠かせません。
ジシバリ(地縛り) (Ixeris stolonifera)の分布地図
分布・生息地
ジシバリ(地縛り) (Ixeris stolonifera)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
ジシバリ(地縛り) (Ixeris stolonifera)のQ&A
- ジシバリとオオジシバリの違いを教えてください。
ジシバリとオオジシバリは、植物の分類上同じグループに分類されている植物です。しかしながら、それぞれの特徴や生育環境には差異があります。 ジシバリは、日本原産の多年生草本植物で、湿った場所や水辺などに生育しています。葉は細長く、葉の端には鋸歯がついています。花は黄色で、夏から秋にかけて開花します。また、地下の茎を伸ばして増殖する性質を持っています。 一方、オオジシバリは、日本や中国など東アジアに自生している多年生草本植物です。ジシバリと比べると、葉が大きくて幅広く、葉の端には鋸歯がありません。花も黄色で、夏から秋にかけて開花します。また、地下の茎を伸ばして増殖する性質があります。 このように、ジシバリとオオジシバリは、外見や生育している環境においていくつかの違いがあります。これらの特徴を注視することで、両者を見分けることができます。
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- ジシバリの葉の特徴を教えてください。
ジシバリは、観葉植物として広く知られる植物です。ジシバリの葉には独特の特徴があります。 まず、葉の形状ですが、長楕円形から披針形と変化に富んでいます。葉の長さは5から15センチメートル程度、幅は2から5センチメートルほどです。 次に、葉の表面の特徴ですが、やや光沢があり、滑らかな印象があります。また、葉の縁はなめらかで、時には鋸歯があることもあります。 葉の裏面を見ると、葉脈が中心から放射状に広がっているのがわかります。この葉脈は葉全体を支える役割があります。 葉の表面には微細な毛が生えていることもあるのがジシバリの特徴です。観察するときにはこれらの点に注意が必要です。 葉身の部分には緑色の葉緑素が含まれており、光合成を行う大切な部分です。ジシバリの葉は太陽光を吸収しやすい形状と性質をしていると考えられています。 このように、ジシバリの葉には独特の形状、表面の特徴、葉脈の配置など、美しさと機能性を併せ持った興味深い特徴があります。
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- ジシバリのおすすめの選び方はありますか?
ジシバリの栽培を検討する際、苗や種子の選択は大切な点です。 まず苗の場合、葉や茎の状態を確認しましょう。活力に満ちた鮮やかな緑色の葉と、しっかり立った茎がある苗木を選ぶのが賢明でしょう。加えて、虫食いや病気の兆候が見られないかも点検しましょう。 次に種子の場合、品質と発芽率が重要視されます。新鮮で品質の高い種子を選び、信頼のおける業者から購入することをおすすめします。種子の大きさや表面の光沢なども参考に、健全なものを選択しましょう。 さらに、ジシバリには花の色彩や葉の形状が異なる品種が存在します。自身の園芸的な嗜好や庭園のイメージに合致した品種を選択することも大切な点だと言えるでしょう。
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- ジシバリに似た花はどのようなものがありますか?
ジシバリに似た花をつける植物として、Ixeris stoloniferaという学名の植物があります。この植物は、ジシバリと同じキク科に分類される植物です。Ixeris stoloniferaは、日本や中国などの地域で自生していることが知られています。 このIxeris stoloniferaは、ジシバリと同様に黄色い花を咲かせます。しかしながら、花の形状や葉の形はジシバリとは異なります。ジシバリの花は球形をしていますが、Ixeris stoloniferaは小さな花を多数つけるのが特徴です。 また、ジシバリの葉は細長く伸びる形をしている一方で、Ixeris stoloniferaの葉は広い形状をしています。 このように、ジシバリとIxeris stoloniferaは、黄色の花をつける点で似ていますが、花や葉の形状が異なるため、同じ植物とは言えない違いがあるのです。
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