チガヤ(Imperata cylindrica)は、日本で古くから利用されている植物のひとつで、茅葺き屋根や籠などに利用されてきました。 開花前の若い花穂は「ツバナ」と呼ばれ、万葉集にも歌われています。 チガヤの起源は諸説ありますが、東南アジアが原産地という説が濃厚でしょう。 チガヤ(Imperata cylindrica)は高さ1m程度になる多年草で、その根茎は広く横に伸び丈夫で鱗片があり、稈は単生または叢生します。葉は線形で幅1cm程度で、葉の縁には細かい鋸歯があり、葉の表面には白い筋が入るでしょう。 チガヤの花期は7月から9月で、茎の先に小穂をつけます。小穂は長さ2〜4cm、先端が尖り黄褐色をしており、果実は種子で長さ2-3mmです。 チガヤは、アフリカやアジア、オーストラリア、南アメリカ、北アメリカの熱帯から温帯地域と世界中に広く分布しており、日本でも、全国の道端や草地、畑などに生えています。 チガヤは、その繁殖力の強さから外来種として問題視されており、アメリカ合衆国では侵略的な外来種として扱われ、生態系への悪影響が懸念されているほどです。その一方、チガヤには利尿作用や止血作用があるとされていおり、薬用植物としても利用されます。
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