ウズラバタンポポ(Hieracium maculatum)は、ヨーロッパを中心に分布しています。日本では希少種として扱われており、特に北海道や本州の一部地域、高山地帯に生育しています。 葉の形は、楕円形から倒卵形で、基部は心形になっており、縁に鋸歯があるのが特徴です。葉の長さは10-20cmで、表面に紫色の斑点があります。 茎は高さ30-80cmで、上部に分枝があり、その先に径約1.5cmの黄色い花を咲かせます。花期は、7月から9月です。 草原や山地、林縁などの明るい場所を好み、石灰岩地に生育することが多い植物です。他のタンポポと同様に風媒花であり、種子は風に乗って広がります。 ウズラバタンポポ(Hieracium maculatum)の起源は、ヨーロッパ大陸にあります。 学名「Hieracium」は、ギリシャ語の「hierax(鷹)」に由来し、鷹は鋭い視力を持つこと、そして古代ギリシャの医師たちがこの植物を目の治療に用いたことからきています。また、「maculatum」は、葉に斑点があることから名付けられ、ラテン語で「斑点のある」という意味です。 また、日本語名の「ウズラバタンポポ」も、この植物の葉にウズラの卵のような斑点があることに由来しています。
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