アマチャヅルは、中国原産のつる性植物です。この植物は、日本では野生化していない帰化植物ですが、庭園や鉢植えで観賞用に栽培されています。 アマチャヅルの学名はGynostemma pentaphyllumです。「pentaphyllum」は、「5枚の葉をもつ」という意味です。 葉柄と小葉が5つずつ付いた複葉です。小葉の形は卵形で、葉の裏面には白い綿毛が生えています。 花期は夏から秋にかけてで、小型の白い星型の小花が総状花序につきます。個々の花は目立ちませんが、全体としてかわいらしい花序をつけます。 秋には直径5ミリ程度の赤い液果をつけます。液果には種子が含まれていて、鳥に食べられて種子散布されます。 アマチャヅルは中国南部を原産とし、広東省や広西チワン族自治区などの亜熱帯地方で自生しています。 中国では昔から食用や薬用に利用されており、「不老草」とも呼ばれていました。含有成分の一つにジャコウがあり、健康食品として注目されています。 日本では明治時代以降に観賞用に導入されました。生育には湿潤な環境を必要とするため、空気の湿度が高く降雨量の多い西日本での栽培に適しています。 日当たりの良い場所で育てると、秋に美しい紅葉を楽しむことができます。
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