ヒメフウロ(Geranium robertianum)は、日本では主に本州、四国、九州の山地に生育する植物です。山地の林縁や道端、岩場などに生えることが多く、日本だけでなく、ヨーロッパや北アメリカにも分布しています。 茎の高さが10-40cmで、細くて赤みがかった茎には毛が生えているのが特徴です。葉は対生し、3-5回羽状複葉で、小葉は深く切れ込んでいて、縁には鋸歯があります。 花は径1-1.5cmの5弁花で、淡紅色から紫紅色をしており、花期は4-10月です。花弁には細かい脈があり、先端はやや切れ込んでいます。果実は径5-6mmの液果で、5個の小果に分かれているのも特徴の一つです。 ヒメフウロは、薬用植物としても利用されており、民間療法では消炎作用や止血作用があるとされています。 ヒメフウロの起源はヨーロッパにあるとされています。 また、中世フランスの植物学者ロベール・ド・ボワフォン(Robert de Boffon)にちなんで、学名の「robertianum」という名がつけられました。 ヒメフウロは、日本では主に本州、四国、九州の山地に自生していますが、これは、縄文時代からの自然分布とされており、古くから日本の自然に馴染んでいる植物です。 ヒメフウロの和名は、小さな花が風に揺れる様子が、風露(ふうろ)に似ていることから名付けられました。また、ヒメフウロは、フウロソウ科の植物であり、フウロソウと似た特徴を持っていることから、その名が付けられたとも言われています。
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