ハキダメギク(Galinsoga quadriradiata)は、スペインの植物学者マリアノ・ラ・ガリンソガにちなんで名付けられた植物で、起源は南アメリカのアンデス山脈周辺です。マリアノ・ラ・ガリンソガは19世紀に活躍した人物で、スペイン王立植物園の園長を務めていました。 19世紀後半にヨーロッパに持ち込まれハキダメギクは、園芸品種として栽培されるようになり、その後、日本にも伝わりました。日本では、明治時代に初めての記録があり、今では全国各地に広まっています。 和名である「箸置菊」は、葉の形状が箸置きに似ていることが理由で、この植物は、日本では雑草として扱われることが多く、その名前にも「捨てる」という意味が込められています。 ハキダメギク(Galinsoga quadriradiata)は、日本おいて、道端や畑などに雑草として生えている植物です。 茎は真っすぐ伸び、成長すると、30-60cmほどの高さになります。葉の縁はのこぎり型になっており、長さは2-6cm、幅は1-3cmです。 6月から10月に花を咲かせ、大きさは直径1cmほどになります。一方で、果実の長さは約1mm、黒褐色で光沢があり、種子は長さ0.5mm程度です。 この植物は、食用や薬用として利用されるケースがあり、若い葉や茎は、炒め物やスープに加えられるほか、民間薬として、消炎や解熱、利尿作用があるとされています。
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