オオアレチノギク(Erigeron sumatrensis)は、日本では主に関東地方以西の各地で見られます。南アメリカを原産とするキク科の一年草で、道端や空き地、河川敷によく生息しています。環境適応力が強いことでも知られています。 高さは50~150cmになり、茎は直立し、上部で分枝しているのが特徴です。葉は互生で、下部の葉は長さ5~15cm、幅1~3cmの披針形で縁に鋸歯があります。上部の葉は線形で、長さ3~10cm、幅0.5~1cm程度です。 花期は4~11月で、茎の先端に径1~2cmの白い花を咲かせます。花の中心部は黄色で、舌状花が白く、筒状花が黄色です。果実は痩果で、長さ1~2mmの細長い形状をしています。 オオアレチノギクの起源は、インドネシアのスマトラ島にあるとされています。現在では世界中の熱帯から温帯地域に広く分布していることが確認できます。 この植物は、19世紀初頭にイギリスの植物学者ジョージ・アーノルド・ウォーカー=アーノットによって記載されました。彼は、スマトラ島で発見されたこの植物を、新種としてErigeron sumatrensisと命名しました。 また、日本では、明治時代に初めて確認され、現在では全国各地で見らることができるでしょう。
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