アレチノギク(Erigeron bonariensis)は、南アメリカ原産です。日本では、野生化していることがあります。アレチノギクの種子が風によって運ばれるため、広範囲に分布しています。 またキク科の一年草で、薬用植物としても利用されることがあり、抗菌作用や抗酸化作用があるとされています。 高さは30-100cmになり、茎は直立し、上部で分枝します。葉は互生で、下部の葉は披針形で長さ5-10cm、幅1-2cm、縁に鋸歯があるのが特徴です。茎の上部につく葉は線形で、長さ2-5cm、幅1-3mmです。 花期は7-10月で、茎の先端に径1-2cmの頭状花序をつけます。舌状花は白色で、筒状花は黄色です。果実は痩果で、長さ1-2mmの冠毛があります。 アレチノギクの名前の由来は、学名の「Erigeron」がギリシャ語で「老いた人」と「春」を意味する言葉から来ており、「bonariensis」はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスにちなんで名付けられました。 日本では江戸時代に渡来し、野生化して広く分布しています。日本語名の「アレチノギク」は、アレチ(荒地)に生えるノギク(野菊)という意味で、その生育環境にちなんでつけられました。また、アレチノギクは世界各地に広がり、特にオーストラリアやニュージーランドでは帰化植物として定着しています。
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