イヌビエ(Echinochloa crus-galli)は、世界各地で見かけることができるイネ科の一年草です。主に日本では、水田や湿地、道端などに生育し、雑草として扱われることが多いです。この植物は、バードシードや家禽の飼料として利用されることもあります。 茎の高さが50〜120cmに達し、節が膨らんでいます。 葉は長さ10〜30cm、幅1-2cmで、先端が尖っており、葉鞘には毛が生えていることも特徴です。 花序は長さ10〜20cmの総状花序で、多数の小穂が密につき、小穂は長さ3〜5mmで、果実は長さ2〜3mmの楕円形で、表面に細かい突起があります。 イヌビエは、稲作においては、アカツキビエやヨシノビエとともに、イネ科雑草の代表的な存在とされています。 イヌビエのが起源は、アフリカ大陸にあるとされています。その歴史は古く、古代エジプト時代から栽培されていたという記録も残っています。 日本においては、弥生時代に渡来したとされており、古代から食用や飼料として利用されていました。 イヌビエの名前は、日本語で「犬の鞭」を意味する「イヌビエ」という言葉に由来しています。これは、その形状が犬の鞭に似ているからです。
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