チョウノスケソウ(Dryas octopetala)は、高さ5〜15cm程度で、地面に密着するように広がる多年草です。葉は長さ1〜2cmで、裏面には白い毛が密生しており、花期は6〜8月で、直径2〜3cmの白い花を咲かせます。 花弁は8枚で、花の中心には黄色い雄しべがあります。また、花弁の裏面には赤褐色の斑点があるのが特徴です。 この植物は、高山帯の草原や岩場に生育しています。 チョウノスケソウの起源は古く、氷河期にさかのぼります。氷河期において、氷河が後退し始めた際に、氷河の周辺に生息し、その後の気候変動に適応しながら分布を広げていったと考えられています。 また、チョウノスケソウの学名「Dryas octopetala」は、チョウノスケソウが森林の境界に生息することから、ギリシャ神話に登場する森のニンフ「ドリュアス」にちなんで、この名が付けられました。 さらに、チョウノスケソウの花が8枚の花弁を持っていることから、ラテン語で「8枚の花弁」を意味する「octopetala」が付けられたとされています。また、日本語名の「チョウノスケソウ」は、花の形が蝶のように見えることから、この名前がつけられています。
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