エゾイヌナズナは北半球の寒冷地に自生する多年生の草本植物です。学名はDraba borealisです。小型の白色の花をつけ、岩場や砂地、草原などを好んで生育します。葉は根生葉で、花序は散房花序をなし、直径2-3mmほどの小さな白色の四弁花をつけます。北海道をはじめとする寒冷地ではよく見かける植物で、耐寒性が強く、栽培も容易な特長があります。観賞用あるいは石垣や屋上緑化などの地被植物として利用されることもあります。小型で繊細な花を咲かせるエゾイヌナズナは、寒地に生きる可憐な花の一つと言えるでしょう。
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